或る大きな存在が突如として横切っていく

今週末、首都圏に台風が上陸するらしい。

大型で、猛烈な勢力とのことだ。

気象庁は接近の3日前から注意を呼びかけ、街やネットの人々もどこか慌ただしい様子で、来たるべき台風への心の準備を進めている。

 

ところで、あなたの人生で、こういう経験はないだろうか。

ある日、まったく思いがけないタイミングで、ある大きな存在がやってくる。

それは危機だったり、思いがけない幸福だったりするが、まったく気配を感じていなかったところに、なにかがやってくる予兆を感じる。

それは2、3日もすると確実にすぐ傍に迫ってきて、これは何事かと思っているうちに、あっという間に<わたし>をその大きな渦に巻き込み、なにもかもをかき乱して去っていく。

いままで積み上げてきた細々とした煩悩、知識、憧れといったものを吹き飛ばし、<わたし>の心の屋台骨をぐらつかせ、いままで向いていた方角さえどちらだったかを忘れさせて。

 

私は、<わたし>に突如として接近し、<わたし>のすべてをかき乱して去っていくその大きな存在を、「至大存在」と呼ぶことにしている。

至大存在の前には、われわれ人間はちっぽけで無力だ。

ただ、なすがままに身を預け、まな板の上の鯉のようにすべてを至大存在の意思に任せるほかない。

 

このブログで、私は、この至大存在について語っていきたいと思う。